ドキュメンテーション

ビデオフィールド(走査画面)

通常、ビデオ画像は2つのフィールド(走査画面)で構成されていますが、2つのフィールドは人間では目視できない速さで交替します。アッパー(奇数)フィールドとローワー(偶数)フィールドと呼びます。フィールドというのは、画面上で縦に走査線が交互に一本ずつ欠けたものを指します。2つのフィールドをどう使うかは、PAL/SECAM/NTSC形式でそれぞれ違います。PAL/SECAMでは、奇数フィールドが最初に現れますが、NTSCでは、偶数フィールドが最初に現れます。



このフィールドの技術は、同じビデオ画像で倍の画像が必要になりますが(PALでは、25枚/秒のところ50枚/秒必要)、動画の画質と鮮明さが向上するという利点があります。残像現象の利点を活かすということは、低い解像度でも画像を作成できるという利点も生みます。

TVPaint Animationを使って、フィールドのあるビデオ動画を作成するのは可能です。プロジェクトを新規作成する時、フィールドオプションのポップアップメニューで奇数と偶数のどちらのフィールドが先に来るかを選択する必要があります。このメニューの、プログレッシブを選択すると、フィールドのないプロジェクトを作成します(これを奨励します)。