ドキュメンテーション

ペイント > オートペイント

このエフェクトは、テレビ番組やCMでもよく使われている手法です。
例えば、番組の名前などを画面上に自動的に描き込むことがあります。
同じ手法をTVPaint Animationのペイント > オートペイントで使うことができます。
これで、あなたの作品の題名をダイナミックに表示することができます。


* まず、書き込みに対応するストローク(筆の運び)を記録する必要があります:
空のアニメレイヤーを作成し、ストロークレコーダーボタンをオートペイントのエフェクトのパネル内でクリックし、画面上に文字を書き込みます。
* 書き込みが終わったら、〔レコーディングを中止〕ボタンをクリックするか、[Escape] キーを押します。
これで、プログラムのメモリーに書き込みのストロークが記録されました。タイムライン上には、連続したキーが表示されています(下図参照)。




* 画面上に表示されているカレント画像を削除します(書き込んだ画像)。
* 記録したストロークに合わせた文字を描く為の描画ツールを選択し、オプションの調整をします。
* アニメーションレイヤーを、タイムライン上のアニメーションキーを全てカバーする様に広げます(何もはいっていない空のフレーム作成)。
* 全てのフレームを選択した後、FXスタックを適用します。
適用後、プロジェクトを再生すると、画面上に筆の運びに合わせて描かれた文字が表示されます。

指定した数のフレーム上に文字の筆の運びを実現するためには、2つの方法があります:
* 以上の方法で筆の運びを記録した後、任意の数のフレームをレイヤー上に作成し、一連のキーをフレームに合わせて拡張したり縮小し、フレーム全体を選択して FXスタックを適用します。
* また、アニメレイヤーを新規作成し、必要な数のフレームを作成し、全てのフレームを選択してからストロークを記録することもできます。


オートペイントのエフェクトを詳しく見てみましょう:

* ストロークを記録すると、タイムライン上に多くのキーが作成され、それぞれのキーがついたフレームには、ブラシの位置が記録されています。ストロークが記 録したあと、自分で選択したキーに対して画面上のブラシの位置をX軸とY軸を使って変更することができます。
* それぞれのキーに対して、描画チェックボックスをチェックすることで、ペンが画面に接触していたかどうかを表示します。このチェックボックスがオフになっていると、このキーに対しては何も表示されません。(例えば、描いている最中にペンを画面から話した場合)。
* オートペイントエフェクトでストロークを記録すると、同時にタブレット上で利用できる、筆圧高さ方位角フィンガーホイールのパラメータを記録できます。FXスタックを適用する前に、これらのパラメータを一緒に適用するかどうかを、タブレットのセクションの一連のチェックボックスで選択することができます。
* ストロークのポップアップメニューにはいくつかの選択肢があります:普通サイズフル最後です。以下に、これらのモードを選択した場合の効果を説明します:
- 普通モードを選択すると、画面上に時間に沿ってストロークを描きます。これは、この課での今までの説明で利用しているモードです。
- サイズモードを選択する場合、サイズオプションで数値を設定する必要があります。これはストロークの長さを設定し、その長さに達すると、その前に書いたストロークを画面から消去していきます。

- 最後モードを選択すると、サイズモードの数値を「1」に設定したのと同様で、ストロークを1点のみで描きます。
- フルモードを選択すると、選択したフレーム上に、それぞれストローク全体が一度に描画されます。

* 最後のノイズオプションですが、元々のストロークのパスから実際に描くストロークをずらす効果があります(左の例の様に、震える手で書いたように TVPaintのロゴが軽く歪んでいます)。

オートペイントエフェクトは、FXスタック適用前に設定した描画ツールが適用される点に於いて、再適用のオプションと少し似ています。
以下に2つの例を示します:

左の図は、単純な弧をストロークとして記録した後、オートペイントエフェクトを、テキストブラシ文字モードで、回転オプションをペンの方向位に設定して適用したものです。

テキストがパスに沿って順に表示され、パスの曲線に沿ってそれぞれの文字の角度が変わります。