ドキュメンテーション

ピクセルトラッカー

パスを作成する方法として、進行するアニメーション上のピクセルの動きをパスにすることも可能です。これには、ピクセルトラッカーパネルを使います。

このパネルは、パスを必要とするエフェクトのFXスタックパネル内のツールのポップアップメニューか、 ウィンドウメニューのFXツールポップアップメニューからアクセスできます(下図参照)。

走るキャラクターの目の動きの軌跡をパスとして記録します(下図参照)。一旦パスが作成されたら、そのパスを例えばオートペイントのエフェクトとスムーズモードのプラシと一緒に使って、キャラクターにブラ−効果をつけることができます。

走るキャラクターの動きに合わせて光のスポットをつけることも可能です。


ピクセルトラッカーを「Running Kid(走るキャラクター)」プロジェクトに適用


元のアニメーション目の位置をトラッキングして作成したパス

左の図は、目の動きの軌跡のパスを、ライティングエフェクト(レンダリング)のライトオプションのオムニに対して使用した場合

ピクセルトラッカーパネルの使い方を説明します:

* 一番上のパートでは、動きの軌跡を記録したいキャラクター(または、それ以外のもの)が描かれているレイヤーを設定します。マークインとマークアウトが、レイヤーの何処から何処までのフレームがピクセルトラッキングの対象になるのかを設定します(デフォルト設定では、レイヤー全体)。
* 二番目のパートでは、カレント画像のトラッキングを行う参照部分を設定します。ピクセルトラッカーは、アニメーションの画像内でこの参照部分を追うことで パスを記録します。キャラクターの顔をパスとして使う場合、目の動きを追うと効果的です。

参照 X参照 Yの値は、トラッキングする参照部分の中心を設定し、参照幅参照高さの値は、この参照部分の幅と高さを設定します。
トラック幅トラック高さの値は、トラッキングの対象となる全体の部分の幅と高さをピクセル単位で設定できます(下図参照)。

ピクセルトラッカーは、まず最初のフレームの参照部分を記憶し、次のフレームの中のトラッキングが適用される全体の部分から参照 部分を探します。
この連続により、パスを形成するキーを作成することができます。


HUDの表示/非表示は、スクリーン上にトラックを設定ボタンをクリックすることで切替できます。また、[Ctrl+右クリック+マウス移動] でトラッキングが適用される全体部分、[Ctrl+左クリック+マウス移動]で参照部分の範囲を変更することができます。

* 三番目のパートには、3つのポップアップメニューがあります:
参照ポップアップメニューは、最初の選択されたフレームの参照部分を使うか、トラッキングが進行するに従って更新しながら行うかどうかを選択できます。
チャンネルポップアップメニューは、トラッキングを行う対象となる色チャンネルを選択できます。
精度ポップアップメニューは、トラッキングの際の同一性の精度を選択できます。〔1-1〕を選択すると、ピクセルレベルでトラッキングが行われ、トラッキングの精度はかなり荒くなります。〔1-64〕を選択すると、〔1-1〕設定時より、64x64回多いテストを行い、ピクセルトラッキングの精度を上げます。

* 4番目のパートには、選択した参照部分が拡大ズームされます:

* 五番目のパートには、2つのボタンがあります:
トラックボタンをクリックすると、設定したオプションでパスを作成しますが、逆トラックボタンをクリックすると、同じ軌跡のパスを逆方向から作成します。