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ロトトラッキングのエフェクトは、クロマキーヤー, カラーキーヤールマキーヤーのエフェクトの様なカットアウトのエフェクトです。また、このエフェクトは、ベクターのアニメーションソフトウェアの様なやり方で、アニメートすることができます。

以下に、このエフェクトの原理を説明します:ロトトラッキングは、1つまたは複数の閉じたスプライン( Bスプラインと呼ぶ)の形を、FXスタックのアニメーションキーを使って、時間の経過とともに変化させます。
エフェクトを適用すると、スプラインの内側あるいは外側が透明になります。 

• 2つの例

このエフェクトは、他のキーイングエフェクトでは画や動画シークエンスのカットアウトが適切にできない場合にとても便利です。
下の写真は、赤毛のリスが、赤と茶色の落ち葉の上にいます。落ち葉の色がリスの毛の色に非常に近いので、通常のキーイングのエフェクトでは、リスだけをカットアウトすることができません。このケースでは、ロトトラッキングが有効です。


オリジナルの写真


ロトトラッキングのスプライン適用された結果

ロトトラッキングを使うと、画を描いたりアニメートが簡単にできます。スプラインのコントロールポイントの位置を、一枚毎に少しづつ移動 させることができます。こうすることで、スプラインで描いた形を時間の経過と共に変化させることができます。
下の例では、ロトトラッキングのエフェクトを使ってイルカを描いています。
コントロールポイントは赤で、スプラインは黄色で示してあります。
全てのポイントは時間と共に移動できます。これは全てのスプラインに適用されるため、結果的にイルカがアニメートされます。
ここでは、イルカが尾びれを動かして泳ぐ姿を表現しています。


アニメーションレイヤーの最初と最後の画をBスプラインを使ったロトトラッキングで描画




エフェクトを適用した後の画


エフェクトを適用した後のアニメーション

ロトトラッキングと、メインパネルのツールを使って描いたスプラインの違いですが、ロトトラッキングの場合は、時間の経過と共に形を変えることができることです。

• コントロールパネル

次に、コントロールパネルについて説明します。ロトトラッキングのエフェクトをFXスタックパネルに追加すると、このようなコントロールパネルが表示されます (下の右図参照)。



パネルの一番上にあるスプラインポップアップメニューを使って、Bスプラインの新規作成、名前を変更、複製、削除ができます。
最初のBスプラインを作成したら、オプションのボタンとメニューが表示されます (ポイントの番号ブレンディングモードメニュー)。

このエフェクトでは、一度に複数のBスプラインを使うことができます。
スプラインメニューに表示されているBスプラインのオプションがパネル内に表示されます。

FXパネルの下で、HUDのチェックボックスをチェックして表示にし、プレビューボックスもチェックします。プロジェクトウィンドウ内に最初のポイントが描画されると、ポイント用のオプションが表示されます(場所エッジシャープ)。

Bスプラインを閉じるには、最初のポイントを画面上でクリックします。

既に第2課で説明したベジェスプラインがありますが、Bスプラインとベジェスプラインは数学的に関連があります。
しかし、2つのスプラインを混同しないようにしてください。ベジェスプラインは、コントロールポイントで決定されますが、Bスプライはその限りではありません。

• 不透明度の管理

Bスプラインを閉じてエフェクトを適用すると、スプラインの外側のピクセルが透明になります。スプラインの中のピクセルはそのままです。

2つの不透明度のオプションは、Bスプラインの内側と外側の部分の不透明度を設定します。
コントロールパネルの上の数値入力欄は、Bスプラインで囲まれた内側のピクセルの不透明度に該当します。パネルの下の数値入力欄は,Bスプラインで囲まれた外側のピクセルの不透明度に該当します。
逆転チェックボックスは、Bスプラインで囲んだ領域を変更せずに、Bスプラインの内側の領域を透明にします。


通常逆転チェックボックスをチェックした場合


1つ目の不透明度のオプションを 50%に設定2つ目の不透明度のオプションを 50%に設定

• スプラインポップアップメニューの下のアイコンについて



左から右に:

一番左のアイコンをクリックすると、Bスプラインのコントロールポイントを設定することができます。
新しいBスプラインを作成した時は、このアイコンがデフォルトで選択されています。

マウスの左クリックを使い、プロジェクトウィンドウ内でコントロールポイントを配置できます。
全てのコントロールポイントに対して、ポイントの番号メニューには、全てのコントロールポイントの番号と座標が表示されます。(下図参照)



一度閉じたBスプラインを開くには、 アイコンを再度クリックします。

左から2つ目のアイコンを使えば、プロジェクトウィンドウ内でコントロールポイントを移動することができます(HUDオプションをオンにする必要有り)。
コントロールポイントを選択するには、クリックしてドラッグします。ポイントは、XとY軸の数値フィールドまたはミニスライダを使っても移動できます。

複数のポイントを一度に移動することも可能です:
まず複数のポイントを、マウスの左クリックで [Ctrl] キーを押したまま四角を描いて順番に全て囲みます。選択されたポイントを一度に動かすことができます。


XとYの右にある南京錠のアイコンをクリックすると、XまたはY、あるいは両方の軸上でコントロールポイントの位置を固定することができ ます。これで、予期しない動きを抑えることができます。

ロックされたポイントと中間点のポイントをアニメーションキーを使ってコントロールすることができます。

左から3つ目のアイコンは、Bスプラインに対して新しいコントロールポイントを追加することができます。
このアイコンをクリックしてマウスをBスプライン上に持ってくるとスプライン上に小さな十字マークが表示されます(下図参照)。ここでクリックすると新しいポイントが追加されます。

左から4つ目のアイコンは、Bスプライン上のコントロールポイントを削除できます。マウスの左クリックでBスプライン上のポイントをクリックします。

左から5つ目のアイコンは、ポイントのエッジオプションの値を設定することができます。
スプライン上のコントロールポイントをクリックしてドラッグ&ドロップをして移動します。
XとY軸の数値フィールドまたはミニスライダを使っても移動できます(下図参照)。



コントロールポイントのエッジオプションを変更すると、Bスプラインの境界を調整することができます。
不透明度がBスプラインの境界線にグラデーションにかかります(下図参照)。これは、写真の境界線をぼやかせることができます(下のリスの尻尾)。
エッジの値をプラスにするとBスプラインの外側に不透明度のグラデーションが広がり、マイナスの値にすると内側に広がります。


エッジオプション = 0エッジオプションがマイナス値エッジオプションがプラス値

左の図はエッジオプションを使ってリスの尻尾をぼかして切り取った例

エッジオプションを変更すると青いスプラインのHUDが表示されます。不透明度のグラデーションは黄色と青いスプラインの間に形に沿って形成されます。

左から6つ目のアイコンは、ポイントの角度のシャープさを調整できます(HUDを使って調整できますが、数値フィールドまたはミニスライダを使っても可能です)。

シャープオプションを変更するのは、コントロールポイントとスプラインの間隔を縮めることになります。
シャープの値を100に設定すると、曲線だったスプラインに角ができます(下図参照)。
これによってBスプラインの形を調整できます。



左の図のスプラインの右上のポイントのシャープオプションの値は0に設定。

右の図のスプラインの右上のポイントのシャープオプションの値は100に設定。


最後の、左から7つ目のアイコンは、プロジェクトウィンドウ内で直接形を変更することが出来るコントロールボックスを表示します(下図参照)。
コントロールボックスのハンドルを使って、Bスプラインを回転したり拡大縮小することができます(HUDオプションをオンにする必要有り)。


選択したスプラインは、マウスでクリック&ドラッグをして全て一緒に移動することができます。

• アニメーションキーコントローラー

全てのスプラインとスプラインの全てのポイントに対してアニメーションキーを設定するのは非常に手間がかかります(例えば、5ポイントのスプラインの場合、1つの点から別の点に移動する場合、ほぼ30個のアニメーションキーが必要になります)。

このため、アニメーションキーコントローラ機能が追加されました。左の図で、黒い丸で囲まれた部分です。


スプラインポップアップメニューの直ぐ右にあるアニメーションキーコントローラーは、スプラインのそれぞれのオプションであるポイント、不透明度等に対してアニメーションキーを設定できます。これをマウスのワンクリックで実行できます。

ポイントの番号ポップアップメニューの直ぐ右になるアニメーションキーコントローラーは、それぞれのポイントのオプション(場所、エッジ、シャープネス等)に対してアニメーションキーを設定できます。これをマウスのワンクリックで実行できます。

• 複数のBスプラインを使う

複数のBスプラインを使うことができます。
新しいBスプラインを作成するには、下記の手順に従ってください:

- 新規Bスプラインをポップアップメニューから選択します。
- HUD チェックボックスをチェックしてHUDを表示し、プレビューボックスにもチェックをいれます。
- 画面上にコントロールポイントを追加し、Bスプラインを閉じます。
- それぞれのポイントの位置、エッジ、シャープのオプションを設定できます。

• ブレンディングモード

ロトトラッキングエフェクトの一番下のポップアップメニューは、ブレンディングモードです。これは、複数のBスプラインを使う場 合に便利です。

2つのスプラインを使う場合(それ以上のスプラインも同様):
- 追加モードは、重なった部分のピクセルの不透明度を加算します。
- 削除モード は、重なった部分のピクセルの透明度を減算します。



この2つの例では、エッジとシャープのオプションが反映されています。

• Bスプラインを画面上で動かすアイデア

Bスプラインを1つ描きます。
コントロールポイントのXとY座標は、画面上の位置を設定します。
場所オプションの補間メニューには3つのオプションがあります:スプライン直線スムーズ(このメニューはデフォルトで直線が設定)。これは、コントロールポイントのパスの時間的経過に影響を与えます。
ツールメニューを使うことで、ポイントの座標を選択したパスの上を移動させることができます。もちろん、ピクセルレコーダーピクセルトラッカーなどを使うことも可能です。これにより、コントロールポイントの時間軸上の移動をコントロールすることができます。

エフェクトを適用すると、スプラインの作る形とオプションを一点から、もう一点に移動させることができます。